肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)
肺炎球菌の13の血清型を含む乳幼児用の肺炎球菌ワクチンです。無毒化したジフテリアトキソイドを結合させているので結合型と言います。肺炎球菌(血清型1、 3、 4、 5、6A、 6B、7F、9V、14、18C、 19A、19F、23F)による細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎,中耳炎などの侵襲性肺炎球菌感染症の予防に効果があります。近年、抗生物質に対する耐性化が進んできていますが、ワクチンは耐性菌に対しても有効です。
標準の肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)接種スケジュール
標準の初回免疫
生後2~6ヶ月に1回目の接種を開始し、4週間以上の間隔で満1歳になるまでに計3回接種します。
標準の追加免疫
満1歳~1歳3ヶ月の間に1回追加免疫を接種します。
生 後 2 か ら 6 ヶ 月 | 生 後 12 か ら 15 ヶ 月 | ||||||||||||
↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ||||||||||
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | ||||||||||
4週間以上の間隔 | |||||||||||||
初回免疫 | 追加免疫 |
接種開始が遅れた場合の肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)接種スケジュール
初回免疫の2回目または3回目が満1歳以降に遅れた場合
初回免疫の2回目が満1歳以降に遅れた場合、満2歳になるまでに初回免疫として2回目の接種を行い、3回目の接種は行いません。
初回免疫の2回目が満2歳以降に遅れた場合、2回目と3回目の接種は行いません。
初回免疫の3回目のみが満1歳以降に遅れた場合、満2歳になるまでに3回目の接種を行います。
初回免疫の3回目が満2歳以降に遅れた場合、3回目の接種は行いません。
追加免疫は60日以上の間隔をあけて1回行います。
接種開始が生後7ヶ月から満1歳未満の場合
初回免疫として4週間以上の間隔でなるべく満1歳になるまでに計2回接種します。
初回免疫の2回目が満2歳以降になる場合、初回免疫の2回目は行わず追加免疫を1回行います。
追加免疫は60日以上の間隔をあけて満1歳になってから1回接種します。
接種開始が満1歳の場合
60日以上の間隔を開けて2回接種します。
接種開始が満2歳から満4歳の場合
1回接種します。