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潮見クリニック
内科 消化器科 小児科
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下部消化管内視鏡検査の説明

下部消化管電子内視鏡

検査のあらましと注意

 便秘傾向の人は前処置がうまくいかない場合がありますので、事前にご相談下さい。
 前日就眠前に下剤を服用し、その2時間前より絶食として下さい。検査当日午前中に洗腸液をゆっくりと2時間かけて飲んで、もろもろが混る程度の透明な水様便になれば検査が可能です。洗腸液により気分不良や嘔吐や腹痛があった時は、吐物の誤嚥に注意し、すぐに連絡をして下さい。洗腸液のみでは不十分な場合は浣腸を追加します。検査前に点滴を開始し、大腸の運動を止める注射をします。局所麻酔薬を含んだ潤滑剤を使用し、内視鏡を挿入します。内視鏡の位置を確認するためX線(透視)を使用します。 大腸を観察し、適当な大きさの病巣であれば完全に切除し治療(内視鏡的大腸ポリープ切除術)を同時に行います。または、病変の一部の組織を採取します。切除した病巣や一部採取した組織は顕微鏡で見る検査を行います。必要があれば色素を散布し、観察を行います。切除した部分より出血が続いている場合、クリップなどにより止血処置を行います。病巣の完全切除や一部採取をした場合、出血予防のため止血剤の注射を行います。

前日就眠前下剤内服
当日
 
午前中
 
正午より
絶食 水分可
午前7時~9時 洗腸液を2時間かけてゆっくりと飲む
午前11時    ほぼ腸が空になります。
検査開始

内視鏡手術後の注意

 ポリープなどの病巣を切除する場合は検査ではなくて、内視鏡手術です。病巣を切除した場合、大腸に傷口ができます。お腹に力を入れたり動きすぎたりすると、出血や穿孔の危険があります。手術直後はあまり外出せずに自宅で安静にして下さい。1~2週間は机上の仕事程度の軽労働とし、静かに歩くようにして下さい。特に強い腹圧をかけないようにして下さい。
 十分に注意していても大出血や穿孔が起こる場合があります。出血は通常、止血されるまで安静と止血剤投与で止まることが多いですが、まれに輸血が必要となることや、再び内視鏡を行い止血処置を行うこともあります。傷口が穿孔した場合は外科での緊急開腹手術が必要となります。なを、検査当日は車の運転など危険を伴う作業は行わないで下さい。