水痘(水ぼうそう)
水痘は、水痘帯状疱疹ウイルス varicella-zoster virus による感染症です。感染力が非常に強く、ほとんどが子供の間に感染します。また、厄介な疼痛が残る帯状疱疹の原因となります。多くは、発熱とともにかゆみを伴う中央が盛り上がった発疹から始まります。時期が異なる新しい発疹が増えます。発疹は水疱性となります。やがて枯れた様にかさぶたの様な痂皮を形成し、治って行きます。発熱の程度と発疹の数は、ほぼ重症度と一致します。飛沫感染または接触感染により、人から人へ伝染します。潜伏期は2週間程度(10~21日)です。発疹出現の1~2日前から、新しい発疹が出なくなり、全ての発疹が痂皮化するまで伝染力があります。全ての発疹が痂皮化するまで、学校や保育園はお休みです。
平成26年10月1日より定期接種になります。
水痘ワクチンの接種について
定期接種
1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までの方に、計2回接種します。
標準的接種期間
水痘ワクチンの1回目の接種は1歳の誕生日の前日以降、1回目より3ヶ月以上あけ2回目を接種します。
推奨する接種期間
1回目の推奨接種期間は1歳0ヶ月から1歳3ヶ月 2回目の推奨接種期間は1回目より6ヶ月~12ヶ月後
1歳 | 2歳 | 3歳 | ||||||||||||||||||||||||||
← 1回目 → |
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3ヶ月以上あけて(推奨は6ヶ月~12ヶ月後) |
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← 2回目 → | ||||||||||||||||||||||||||||
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接種をしてはいけない人、避けた方が良い人は?
- 37.5℃以上の発熱がある者
- 重篤な急性疾患にかかっている者
- 予防接種の成分によってアナフィラキシーを起こした者
- 妊娠している者
- その他、予防接種を行なうことが不適当な状態にある者
- 生ワクチン接種後4週間以内あるいは不活化ワクチン接種後1週間以内の者
- 人免疫グロブリン製剤投与後3ヶ月(大量療法の場合は6ヶ月)以内の者
- 細胞性免疫が低下している者
- 急性リンパ性白血病で広範な放射線治療、急性リンパ性白血病で白血病の強化療法、急性リンパ性白血病で免疫抑制作用の強い治療中の者
- 悪性リンパ腫、急性骨髄性白血病、T細胞白血病の者
エリスロマイシンとカナマイシンが含まれていますので、これらの抗生物質にアレルギーのある人は接種できません。また、妊娠中には、胎児に影響がでる可能性がありますので、接種できません。成人女性に生ワクチンを接種する場合は、接種1ヶ月前から接種2ヶ月後まで、避妊する必要があります。